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「まちづくりへの提言」(分括版・第1分科会提言) 新函館市総合計画 まちづくり市民会議 | 函館市

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Academic year: 2018

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第 1 分 科 会 「 教 育 ・ 文 化 ・ 交 流 」

【主なキーワード】

◇ 提言にあたって

本分科会は「だれもがまちづくりに参加する文化都市・はこだて」を目標に提 言をまとめました。

本提言で留意した点は、私たちの身近な社会の大きな変化や、自治体の財政の 逼迫という現実を見据えながら「次世代型まちづくり」を検討しなければならな い時代に突入しているという時代認識です。つまり、市民が行政に対しての要求 型から市民は何ができるのかという自己責任型に移行しようとしています。

また、議論のなかで気づいた点は、これまでの施策が施設の整備中心であった

ことによりその施設間の関係性が課題になってきました。その結果、「連携」や「交

流」という言葉が、発言のなかに多く登場しました。

さらに、高度経済成長やバブル経済といった右肩上がりの経済状況は、そのな かに多様な格差も生み出していたことが指摘されています。

このような課題を踏まえ、二つの方向性を提言のなかに盛り込んでいます。 ひとつは、私たちがもっている多様な資源の連携を促進するノード(結節)化 という方向性です。

もうひとつは、多様な格差をなくす努力を促進するユニバーサル(普遍的)化 という方向性です。

そして、このような方向性を実践する人づくりが最大の課題となることはいう までもありません。人づくりとは、ひとりひとりがよりよい地域社会を創るため の学びと実践との継続を支援することです。人づくりを本分科会では、創造的コ ミュニティづくりというイメージでとらえました。個の創造性が新たなコミュニ ティを形成するという考え方です。

これまでは一部のがんばってきた人がまちづくりを先導してきました。これか 学 校 教 育 、生 涯 学 習 、青 少 年 教 育 、芸 術 ・ 文 化 、レ ク リ エ ー シ ョ ン 、

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していくことが求められているのではないでしょうか。港街・函館に相応しい次

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テーマ1 新しい教育支援環境をめざして

◇ 提言の視点

少子化、高齢化、人口減少の時代の本格化をむかえ、教育問題や地域社会問題 は複雑かつ多様化の様相を見せ始めています。

このような状況を踏まえ、「次世代におけるまちづくり」に対して「教育」が担

うべき役割は何かを考えたとき、そこには“ 高齢者から年少者” まで、さらには

“ 健常者から障がい者” までの全てに対応できる教育支援体制を構築していく必

要があります。

これまでの教育の場のハード面の整備から、教育の場への市民参加を含めたソ フト開発へとシフトしていくことが求められています。

現代社会における教育問題は数限りなく存在しますが、ここでは「地域社会の 再生」へのアシストとして教育が為すべきことの追求を重視したものとしていま す。

◇ 主な課題

議論のなかで見出された課題は、「連携」の希薄化でした。そのなかでも重視さ

れたのが、「人と人との連携不足」です。自己中心主義の進行による個人と個人の

繋がりの欠落、それに伴う地域社会における共同意識の不足も連携不足を助長し ているとも考えられます。

また、家庭内における親子の会話不足、親の教育力の低下により子供の発育に 与える影響を危惧する意見も多くありました。

さらに、あらゆる面での連携を支援し、アシストできる人材の育成を推進しな ければ現状を変えることは困難であると思われます。一方では、市民と行政の関 係における連携不足や、教育研究機関と文化施設などとの共同連携が不足してい るという指摘が多いのも現状です。

◇ 提言の内容

「主な課題」で指摘した事項への対応に加え、今の時代の流れ、例えば教育と 福祉の融合、あるいは多様性の受け入れ(インクルージョン)といった動きと、

新函館市形成に伴う地域拡大への対応等を取り込みながら、「提言の視点」で述べ

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1 大学連携から地域連合大学へ

函館市内の大学・高専・短期大学などの連携から地域連合大学の設立を検討することが 必要です。

2 学校教育における特別支援教育の確立と福祉理解教育の推進

LD(学習障がい)、ADHD(注意欠陥・多動性障がい)、高機能自閉症といった軽度 発達障がいなどの児童・生徒への支援環境を確立することが必要です。また、これら児童・ 生徒への理解とともに福祉理解教育を推進することが必要です。

3 開かれた学校経営と生涯学習の拠点化

学校・家庭・地域社会の連携とともに、アシスタントティーチャーや学校図書館司書、 レクリエーションアドバイザーの役割を担えるような人材育成の場の形成が必要です。 4 広域教育環境の違いへの配慮

へき地教育の共有化による学びの設計の推進や長期休暇における交流プログラムの開 発を推進することが必要です。

5 障がい者の人生設計における教育的支援の検討

養護学校など就学後の教育的環境を福祉分野と連携しながら構築することが必要です。 6 子育て支援の充実

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テーマ2 創る歓びとつながる好奇心に溢れたまち

◇ 提言の視点

函館は、数多くの伝統的建造物を有し、異国情緒あふれる景観も残しています。

その街で育まれた市民の文化活動は盛んで、市民が主体となって取り組んでいる 函館野外劇や市民オペラのほか、プロとして活躍している多くの芸能人を生んだ 街でもあります。

このような文化都市・函館の今後を考えるにあたって、21世紀型発想とでも

いうべき「文化・知的ソフト価値の重視」、「内容・質的充実」を基本概念としま

した。人間のもつ活動力をフルに働かせ、それによって生じるエネルギーをまち づくり、人づくりに生かし、地域活性化の原動力として生かすことを重視しまし た。

◇ 主な課題

まちづくりの中心を「人」として考えるとき、その課題は多様で複雑です。市

民全体に内在している課題は、「函館は恵まれた環境下にあり、文化の派生しやす

い土壌である」という市民のポジティブな自己意識が希薄であり、自分の住む街 に対する自己評価が低いことです。

また、創作し発表する人口は多いが、その活動を支え、宣伝し、受け入れて評 価する人口とのバランスがとれていないなどの市民間の課題もあります。

さらに、文化活動の隆盛が街の発展にどのように寄与するのか、語られぬまま

放置されています。「盛り上がってよかった」という精神面での評価はされても、

特に経済的効果には言及されないため、景気の善し悪しが直接、活動資金調達の 成否を左右するといったもろい基盤に置かれていることも事実です。

なお、これらの文化活動の基層をなしている遺跡や史跡・遺産などの文化資源 への人的投資や市民参加が充分とはいえない状況にもあります。

◇ 提言の内容

これらの課題を踏まえ、まちづくりの中心を人の活動に置いて考える時、行政

としても「起業・創業」、「ボランティア・NPO」、「文化・スポーツ活動」、「イ

ベント・祭り」、「町内会活動」など市民レベルの活動に合わせて組織体制、予算、

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1 文化芸術事業に携わる人材、団体などへの組織的支援

プロデューサー・ディレクターなどの人材の育成や文化芸術事業に携わる法人、団体へ のインターンシップ、リーダー的人材の養成など組織的支援が必要です。

2 文化施設の再編とユニバーサル化

公民館、青年センター、市民会館などの文化施設の再編とともにユニバーサル化へ向け た検討が必要です。

3 函館のシンボル的ゾーンの創造と情報発信

国内外の話題となるような建築物として、JR函館駅から緑の島までの水中トンネル(海 中水族館)を作るなど、シンボル的ゾーンの創造が必要です。また、観光宣伝をはじめと する対外的情報発信の手段として、通信衛星を利用しているスカイパーフェクTVによる 全国向けのテレビ放送局を作るなどの検討も必要です。

4 文化財の保存、活用による魅力ある地域づくり

多くの縄文遺跡や優れた遺物などの歴史的遺産を活用する場としての施設の整備をは じめ、観光客を受け入れた時の体験講座、ボランティアガイド養成など、ホスピタリティ の向上に向けたソフト事業の展開が必要です。また、地場産業(漁業)・観光産業(旅行 会社)などとの連携による地域経済の活性化の促進も必要です。

5 「世界遺産」指定を目標とする広域文化行政の試み

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テーマ3 “

交流の港”

はこだて

◇ 提言の視点

人がいて、そこから交流が生まれる。しかし、それは目的ではなく、“ しかけ”

なのです。

この先、市民主導型のまちづくり、すなわち「だれもが参加するまちづくり」 を展開できるよう市民ひとりひとりの意識改革も必要となってくると思われます。

そのためには、様々な情報や人々が交流の港に集い、交流の港から発信してい くことが大切です。

港街函館に相応しい理想の「交流の港」を造ることで、新たな函館の出発が始

まるのです。交流の“ 港” があるまち函館をつくりましょう。

◇ 主な課題

地域における様々な課題に対し、市民主導の自治が求められているとともに、 行政との協働によるまちづくり意識が高まっています。

しかし、多様な民間非営利活動があるにも関わらず、個々の力をも有効に生か しきれていない現状も見られます。また、世代間交流や地域内のつながりが薄れ ている感もあります。

このような時代の要請としての課題とともに、地域の特性として、観光客(外 来者)との交流機会の促進や情報提供の不備なども課題としてとらえる必要があ ります。

また、行政の仕組みが縦割りのため、市民の立場に立った対応が迅速に行えな い部分も否めないという状況を克服していません。

◇ 提言の内容

まちづくりの多様な組織と人材が対等な立場で連携し、互いがカタリスト(触

媒・世話役)となることで、市民主導によるノード型の“ 交流の港” をつくるこ

とを目標に、以下の6点の具体的な施策を提言します。

◆ 具体的な施策・事業の提案

1 行政内の横のつながりの円滑化と市民の連携を図る

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官民に関係なく一般市民がポスター、チラシを自由に掲示したり、情報を持ち込めるよ うな交流掲示板を主な施設に設けることが必要です。また、平易に安全に処理ができるよ うな電子的な各種申請システムの開発や普及について考えることが必要です。

3 地域交流まちづくりセンター(市民社会組織)の設置と市民活動の連携強化

NPO活動を中心とする市民主体のまちづくりをめざす支援体制の充実とともに、行政 との連携の窓口としての役割も担うまちづくりセンターを設置し、市民活動の連携を強化 していくことが必要です。

4 函館の魅力等の情報発信

市民以外の観光客、外来者などとの交流も行える場を設置するなど、観光客もまちづく りを担えるというあらゆる場面での交流を促進していくことが必要です。

5 児童館の有効活用

児童館を広い意味での交流の場として生かすことが求められています。ひとり親家庭や 核家族での子育てなど、今の子育てに対しての負担を軽減する方策を、交流を通して考え ることが必要です。

6 虐待へのサポートチームの編成

学校、病院、児童相談所、民生委員などでサポートチームを組めるような体制を備え、 家庭で虐待されている子どもを見つけた時、早急に対応できるようにすることが必要です。

【函館市未来図】

交流を前面に押し出すことによるまちづくりの体制

∼ 交流部はもっとも市民に近く、函館市役所の決定機関にもっとも近いセクション ∼

監査機関(大学・企業などの有識者)

CSO:市民社会組織(官の財政的援助を受けない民間による運営)

交流部(統括セクション)

・ 民間・有識者も含めた組織体制

・ あらゆる面のカタリスト(触媒・世話役)

・ 行政内の交流・市民間の交流・行政と市民間の交流 ・ 組織のスクラップ&ビルド

・ 交流による効率化・交流の仕掛け

CSO e地区

(市民団体) まちづくりセンター CSO a地区

(市民団体) まちづくりセンター

CSO b地区

(市民団体) まちづくりセンター

CSO c地区

(市民団体) まちづくりセンター

CSO d地区

(市民団体) まちづくりセンター

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